今月23日からの一週間は「男女共同参画週間」です。総務省は20日、男女共同参画週間にちなみ、共働き世帯の夫と妻の仕事、家事・育児、自由時間に関する社会生活基本調査の取りまとめ結果を発表しました。20日の時事通信の記事では、「共働き夫婦でも家事は妻任せという実態が浮き彫りになった。」という記述で紹介されていますが、果たしてその実態とは…。
この調査は、夫婦のみの共働き世帯、末子が3歳未満の共働き世帯、末子が15〜17歳の共働き世帯における夫と妻の1日の生活時間を調べたものです。調査結果は土日を含む週7日間における総時間を7日で割って1日当たりの平均時間として表示してあります。
子育てに時間を必要とする、末子が3歳未満の共働き世帯を見てみましょう。育児時間は夫の43分に対して妻が2時間49分と妻のほうが約2時間も長くなっています。また、家事時間は夫の30分に対して妻が3時間4分と妻のほうが約2時間半も長くなっています。仕事時間は夫のほうが長いのですが、仕事・家事・育児時間を合計すると、妻のほうが17分長くなっています。

この世帯は、夫婦ともに自由時間を短くして育児時間に充てているのですが、その自由時間は夫の3時間10分に対して妻が2時間17分と妻のほうが約1時間も短いという結果が出ています。妻の仕事時間も短くなっていますので、子育てに時間が必要な期間は、特に妻のほうが自由時間や仕事時間を短くすることによって育児時間を確保していると言えそうです。
一方、末子が15〜17歳の共働き世帯では子どもの成長により育児時間が必要なくなって夫婦ともに自由時間が長くなっています。妻の仕事時間も長くなっています。しかし家事時間は夫の21分に対して妻が4時間18分と、その差が大きくなっており、仕事・家事時間の合計はやはり妻のほうが17分長くなっています。

ちなみに、夫婦のみの共働き世帯では、仕事と家事の合計時間は夫も妻もほぼ同じ時間、自由時間もほぼ同じ時間です。しかしその内訳をみると、家事時間は夫の25分に対して妻が3時間3分と妻のほうが約2時間半も長くなっています。

総合して見ると、
- 夫の家事時間はどの世帯も約20〜30分
- 仕事時間は夫のほうが長く、家事時間は妻のほうが長い
- 仕事・家事(・育児)時間の合計は夫も妻もほとんど同じ時間だが、子どものいる世帯では妻のほうが約20分長い
- 育児期間中は夫婦の自由時間と妻の仕事時間が短くなる
といったことがわかります。
やはり夫に比べて妻の家事・育児時間が長いことに目がいってしまいますが、仕事と家事の合計時間が夫婦でそれほど変わらないところも興味深い点です。夫の仕事時間はなかなか変えられないので、妻が家事の多くを担当し、仕事と家事の合計時間が夫婦で同じくらいになるように妻の仕事時間を調整しているようにも見えます。理想的な家事分担のためには夫の仕事時間が短くなるのが一番よい方法なのかもしれませんが、現実的にはなかなか難しい?


発言の一覧
10件あります。
仕事と家事のトータルではほぼ同じぐらいなので、あまり問題ないと思いますが、
「共働き夫婦でも家事は妻任せという実態が浮き彫りになった。」
と辛らつなのは、なぜなんでしょう。
夫の労働時間の平均は8時間前後なので、削っても1時間程度。
これで両者の仕事と家事の時間をあわせるとなると、夫は家事を2,3時間増やして、妻も仕事を2、3時間増やさないと無理なんですけど。
仕事時間の差はそのままで、家事時間だけ同じにしろということですね、わかります。
時事通信が「共働き夫婦でも家事は妻任せという実態が浮き彫りになった。」と言っているのは、「夫も妻も同じくらい働いて同じくらい家事をする」という理想が前提になっているからでは?
もちろん家庭の事情はそれぞれですが、「男は外で仕事、女は家で家事と子育て」という考えは、社会的には奨励されていないですよね。
仕事+家事の合計時間が同じでも、その比率が今回の結果のようでは、「男は外で仕事、女は家で家事と子育て」が、今の日本の現状そのものだと言わざるを得ないのでは。
色々と便利になって家事時間が短縮されたり、妻の仕事時間が以前より増えているといった変化はあると思いますが。
>3
そういう理想があったとして、それを実現できていないのは社会制度に多くの原因があるわけです。現実問題、社会人は8時間労働は普通です。それを妻にあわせて削れというのは無理な話。そんな中で、各家庭はトータルでは同じ時間になるよう役割分担して頑張っているわけですよね。それを、「妻任せという実態」みたいにさも夫が悪いことをしているような書き方は事実を曲げているのではないかと思います。逆に言えば、「仕事は夫任せという実態」ですよ。ひどいと思いませんか。
>4
社会制度の問題はたしかにありますね。気持ちとして、自分は家事を女性と同じくらい分担してもよいと思っている男性も多いんでしょう。でも、どうしても会社は、結婚退職や育児休暇といった離職の可能性が少ない男性の方に重きをおきがち。そうすると、男性が仕事を多めに分担した方がリスクヘッジになると世の多くの夫婦は判断するのではないでしょうか。
わたしは女性ですけど、
こうゆう結果を見ると、仕事減らしたくないから
結婚しないし子どもももたない、とつい思ってしまいますね。
>6
そういった女性も確実にいらっしゃる一方で、仕事も結婚も子どもと、全てを要求される女性もいらっしゃいますね。それが人生の充実につながれば良いのですが、結構つなわたりかもと、傍から見ていて思うこともあります。
この結果を見ると結婚、出産したくない女性が増えるのは当然ですよね。私も共働きですが、不公平を感じているので、声に出すようにしています。もんもん、としているだけでは何も変わりません。ヒステリックに言ってもダメですね。相手の機嫌を見たりして計画的に家事参加に引き込んでいます。将来、家事をしない男性とは住むつもりありませんので。それも分かってもらう為です。
夫の仕事時間はだいたい8時間ちょっとという結果ですが、一週間で56時間、週休2日とすると1日平均11時間なんですねえ。
(もちろん、週休2日じゃない人もたくさんいるので微妙なところですけど。)
結構長時間働いていますよね。
我が家もずうっと共稼ぎ。仕事時間も、ともに8時間以上と同じなのに、育児・家事負担はこのデーター結果とあまり変わりませんね。女性は、自分の時間を持てないのが現状でしょう。とはいえ、育児・家事を雑用でなく工夫の場ととらえたり、相手から感謝してもらっていると言う気持ちが感じられたりすれば良いのかなと思っています。「ありがとう」「ありがたい」の気持ち次第で乗り越えられることも多いかも。
会議に発言する